webライター「ノブ」の活動日誌

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サンプル 要介護と要支援はなにが違う?~要介護認定の区分分けについて~

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この記事は、親の介護が必要となり「要介護認定」を申請したり、調べたりしつつも、今いち要介護認定の必要性や「要支援1」「要介護5」といった区分分けの違いがわからないという人を対象にして作成したサンプル記事です。

 

親の介護が必要となったあなたは、要介護認定の区分分けが理解できずに悩んでいませんか?

 

親の介護が必要になったり、親が一人で生活を送るのが難しくなった場合に介護保険サービスの利用を考える方は多いですよね。介護保険サービスの利用には、「要介護認定」が必要不可欠ですが、区分分けがどのような状態を表しているのか気になるものです。

 

今回は、介護保険サービス利用の第一歩ともいえる「要介護認定」の区分分けについて説明していきましょう。

 

1.要介護認定とは?介護保険サービスの利用には欠かせない!

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「そもそも要介護認定ってなに?」と疑問に思う方もいるかもしれません。日本で少子高齢化が進んでいるという話は、誰もが耳にしたことのある話でしょう。少子高齢化が進むと、昔は当たり前のように家族でしていた高齢者(親)の介護が難しくなっていきます。

 

そんな現状を改善するために、2000年に介護保険制度が始まりました。介護保険制度とは、簡単に言えば介護が必要な高齢者の生活をサポートするためのさまざまな介護サービスを提供するための制度のことです。

 

介護保険制度によるサービスは、国民が収める介護保険料によって賄われているため、すべての高齢者に対して同一のサービスを提供することはできません。そのため、介護保険制度では、対象となる高齢者がどの程度の介護が必要なのかを区分分けしてあらわし、区分にあった介護サービスを利用できるように設定しているのです。

 

この介護の必要度をあらわしたものが、「要介護状態」「要介護認定」と呼ばれるものです。介護保険サービスは要介護認定を受けた人でなれば利用できません。そのため、要介護認定のための申請をして、認定を受けることが介護保険サービス利用のための第一歩となるわけですね。

 

2.要介護?要支援?具体的な違いは?

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要介護認定を申請して審査を受けて、条件に当てはまれば「要介護状態」「要支援状態」のどちらかの認定を受け、さらにその中で数字によって段階的に区分分けがされます。気になるのは、要介護と要支援でどのような違いがあるかという点ですよね。

 

(2-1)要支援状態

 

要支援状態とは、簡単にいうと「今現在は介護の必要がないが、将来的に要介護状態になることを防ぐために、今から支援が必要です。」という状態です。もしも、あなたの親が要支援認定を受けているなら、きっと日常生活はほぼ自分でできて、少しの支援で日常生活が送れるような状態でしょう。

 

要支援状態は2つの区分に分けられており、「要支援1」または「要支援2」の認定を受けた場合は、「介護予防サービス」を受けられます。


・要支援1…日常生活における基本動作は、ほぼ自分でできますが将来的に要介護状態へ進行するのを予防するために、なんらかの支援が必要な状態です。

 

一例としては、部屋の掃除や身の回りのお世話に見守りや手助けといった介助が必要だったり、排泄や食事はほぼ自分でできますが、立ち上がったりするときに支えが必要な状態ですね。

 

・要支援2…要支援1よりも日常生活における基本動作を行う能力が少し低下しており、将来的に要介護状態へ進行するのを予防するために、なんらかの支援が必要な状態です。

 

一例としては、排泄や食事はほとんど自分でできますが、立ち上がりだけでなく移動にもなんらかの支援が必要な状態ですね。

 

(2-2)要介護状態

 

要介護状態とは、簡単にいうと「今現在すでに自立した生活を送るために、なんらかの介護サービスを受ける必要がある状態」です。要支援があくまで将来要介護状態になってしまわないための「予防」としてのサービスが必要だったのに対して、要介護状態となると、日常生活を送るために「具体的な介護」が必要になるわけですね。

 

要介護状態は5つの区分に分けられており、「要介護1~5」の認定を受けた場合は区分に合わせた「介護サービス」を利用できます。

 

・要介護1…要支援の状態と比べて、さらに日常生活を送るための基本動作の能力が低下し、部分的な介護が必要な状態です。

 

一例としては、立ち上がりや歩行が不安定で、排泄や入浴の場合は部分的な介護が必要となる状態ですね。

 

・要介護2…要介護1の状態と比べて、日常生活を送るための基本動作の能力がさらに低下しており、軽度の介護が必要な状態です。

 

一例としては、自力での立ち上がりや歩行が難しくなり、排泄や入浴には一部、もしくは全面的な介助が必要な状態ですね。

 

・要介護3…要介護2よりも日常生活を送るための基本動作の能力が低下しており、中程度の介護が必要な状態です。

 

一例としては、自力で立ち上がりや歩行ができず、排泄・入浴・衣服の着脱など全面的な介助が必要な状態ですね。

 

・要介護4…要介護3よりも日常生活を送るための基本動作の能力が低下しており、重度の介護が必要な状態です。

 

一例としては、移動・食事・入浴・衣服の着脱など日常生活のほぼ全般の行動に対して介護が必要な状態ですね。

 

・要介護5…要介護4よりも日常生活を送るための基本動作の能力が低下しており、高重度の介護が必要な状態です。

 

介護無しで日常生活を送ることは不可能であり、意思の伝達も困難な状態ですね。

 

3.まとめ


今回は、要介護認定の意味と区分分けの違いについて紹介してきました。何も知識がない状態で要介護認定を申請して「要支援1」や「要支援2」の認定を受けると、言葉の響きから「そんなに私の親は重度の介護が必要なの!?」と驚くかもしれませんが、要支援はあくまで予防のためのサービスが必要な段階なわけですね。

 

反対に「要介護4」「要介護5」の認定を受けると、ご家族もすでに肌で感じていると思いますが、かなり重度の介護が必要な状態となります。

 

今回紹介した一例を参考に、なんとなくでも良いので要介護認定の区分から、自分の親がどの程度の介護が必要な状態なのか把握して、今後の介護サービス利用の参考にしてみましょう。

 

※各区分で紹介した該当する身体状況はあくまで一例であり、実際には同じ区分の分類の人でも、身体状況には違いがあります。